2014年2月2日
2014年2月1日(土)~2日(日)に”猟師さんと森へ行こう!inはやきた”ツアーが、安平町にて行われました!
【活動報告】:1日目
鹿部からJRで南千歳に到着した子ども達を、南千歳でピックアック。そこに苫小牧からの参加者も合流し、東胆振子どもグリーンツーリズム推進連合会のモニター企画「猟師さんと森へ行こう!inはやきた」がスタートしました。
東胆振ってどんなところ??と、南北海道からはるばるやってきた子ども達を乗せたバスはまず、北海道の玄関口、千歳空港の前を通り、轟音をとどろかせ、頭上すぐ上をひっきりなしに行き交う飛行機を見上げ、その近さ、ジェット機の大きさに歓声を上げながら、これから2日間過ごす早来町へとやってきました。
バスでユニオンジャックゴルフ場跡地へ移動。猟師の蛯名さんと合流。
安平町で鹿猟をしている蛯名さんと、いつも蛯名さんが仲間と一緒に猟をしている森を一緒に歩き、鹿の足跡やふん、食痕等を鹿の痕跡を教えてもらいました、どんな足跡が新しくて、どれが古いものなのかの見分け方、鹿はどういうところに隠れているかなどを聞いたり、どうして猟師になったのかを尋ねたり、子供たちは初めて出会う猟師さんに興味津々。
その後は、宿泊施設へ戻り、今度は蛯名さんに猟師の使う色々な道具や、毛皮、罠などを見せてもらいました。珍しい道具が次々と登場し、子供たちのまなざしも真剣。
鹿猟のこと、駆除のこと、仕留めた大きな鹿を、どうやって森の中から運ぶのか、どうやってお肉になっていくのか。本物の猟師さんから聞くリアリティなお話は、子供たちをすっかり魅了。食事作りの手伝いにいらっしゃっていた牧場のお母さんが「鹿なんて憎たらしい。うちの畑は食い荒らすし、飼料も盗み食いする。ほんと猟師さんがいてくれないと困っちゃう」なんて、実際に被害にあっている方の生の声も。
夕飯は蛯名さんが分けてくれた鹿肉を、安平町のお母さん達が調理してくれて、鹿シチューと鹿カツ。お米や野菜は安平町の農家さんからわけていただきました。エゾシカももちろん、この近くで蛯名さんが獲ってきたもの。
今夜の夕飯は、まさに地元の味。
鹿肉は初めてという子ども達も多かったのですが、地元のお母さんたちの作ってくれたご飯はとてもおいしく、シチューの鹿肉はとろけるよう。鹿カツも野生の臭みを感じさせません。子供たちはほとんどの子が完食。完食どころか、予想以上にたくさん食べて、実は調理のお母さんたちは、今夜のシチューは大目につくったので、明日のお昼にも食べましょうねと言っていたのに、すべてぺろりと完食!
1日目は夕飯のあと、みんなで「鶴の湯温泉」へ行き入浴。就寝となりました。
【2日目】
起きても良い時間は朝6時。朝食までは時間があるので、ここで早朝オプション。早く起きて、きちんと寝袋や荷物をまとめた子は、早朝オプション「鹿角クラフト」に参加できます。(ほぼ全員が参加していました)
鹿の角はなかなか固いです。のこぎりでぎこぎこ頑張りますが、予想以上に固い。
角を好きな長さに切って、ドリルで穴をあけ、紐を通します。好みのビーズもつけて、みんなオリジナルの鹿角ネックレスを作りました。
ちょうど皆が鹿角クラフトを終えたところで、朝食の時間。今朝のご飯も地元のお母さんがせっかく安平にきてくれたみんなにと、農家さんからいただいてきた新鮮な卵や野菜、牛乳が使われていました。
2日目の活動は、どちらか好きな方を選んで参加するスタイルで用意。一つ目は昨日色々教えてくれた猟師の蛯名さんのお宅訪問。もうひとつはスケート組。
広いリンクを貸切で、スケート体験。そして安平町イチ押しのアイスゲット(長靴ホッケー)にもトライ。
氷の上でスティックを持ち、ボールを追いかけ、走り回ったおかげで、終わりの時間にはみな、頭から湯気が立ち上るほど。
そしてもう一方の猟師さんのお宅訪問チーム。
猟師さんのお家の前には、獲ってきた鹿を吊るして解体する台がありました。。ハンター仲間との写真がかざってあったり、はく製の鹿も飾られている、蛯名さんの作業小屋を見せていただいたり。鹿肉を保存している冷凍庫ものぞかせてもらいました。
そしてお家の玄関を入るとまず目に飛び込んできたのは、蛯名さんがしとめた熊のはく製!なんだかみんなわくわく。お家の中では、蛯名さんが熊を仕留めた時のお話を聞いたりしました。
それぞれの活動を終えて、帰ると、もうお昼ごはんの時間。
安平町での最後のご飯は、「特製・鹿肉バーガー」です。
お母さん達、なんとバンズも手作りして持ってきてくれました。
そしておにぎりの中には鹿肉を甘しょっぱくおいしく煮つけたものが入っています。
数個残っていた鹿バーガーもお代わりしたい子ども達で完食。
猟師さんに会い、鹿のこと、猟のこと、なぜ鹿を取るのか、どんな思いで鹿と向き合っているのか。色々なことを知りました。牧場のお母さんは鹿による被害で困っている話をしてくれたけれど、鹿なんて憎たらしい!と言いながら、猟師さんが持ってきてくれた鹿をおいしく調理してくれました。
鹿を駆除しなくてはいけない事情、「本来は生活のために鹿を獲ってきたのに、今は駆除しなくてはいけない」という理由で鹿を獲る猟師さんの「せめて、命をうばったからには美味しくたべてあげたい」という気持ち。
今までかわいいなって見ていただけの鹿が、なんだか違うふうに見えてきました。そしてこうやって食べるものがどのような流れで、このお皿の上にたどりついたのか。そんなことも見えてきました。自分と鹿のつながり。なんとなくでも感じてもらえたでしょうか。
最後にみんなで二日間の活動を振り返って。
あっという間の二日間。
宿泊所で最後に記念撮影をして、子供たちは最後に本物の鹿を見に「追分鹿公園」へ立ち寄り、鹿部への帰路へとつきまし