ひがしいぶり木育×食育モデルプログラム


3月29日(日) 前日より南北海道大沼に滞在中のところ、ガタゴトとJRに揺られ、東胆振まで遊びに来てくれたふくしまキッズの子ども達と、苫小牧市内からの参加者親子が厚真町に集まることろから本日の活動スタートです。

事前に厚真町の大浦木工所へ運び入れてあった、苫東・和みの森の間伐した木を製材するところを見学させていただきました。厚真町ではたった一軒の製材所の大浦さん。戦前に作られ、譲り受けたという歴史を感じさせながら、今もばりばり現役で稼働する製材機で、まるで食パンやチーズをスライスするかのようにするすると大きな木がカットされていくその様子に皆、なんだかすっかり圧巻されてしまいました。 木から板に姿を変えたこの和みの森の板を持って、和みの森へ。


さてさて。今日はこの板を使って、普段自分たちが使えるものを作りましょう。  

すっかり春の陽気に包まれた和みの森には、自分で作った椅子に座って、これまた自分でスプーンも作って、そして地域の食材で作るカレーを森で食べよう!と40名の参加者が集まりました。



まだ切られたばかりの木を切ったり皮をむいたいすると、みずみずしいにおいがただよいます。暖かな日差しを背中に、手先にと感じながら、おしゃべりも楽しみつつ、大人も子どもも、それぞれに手仕事に没頭。

生活の中にある木の製品が、こうやってさかのぼって考えてみると、森の中の一本の木であったことに、改めて気が付く時間。頭ではわかっている、知っていることだけれど、木の製品をみてもなかなか森の姿を想像することはありません。木のモノを使いながら、この木が森で生きていた姿をイメージできることができたなら、なんだかぐっと森が身近に感じられませんか。

森の木で椅子を作り、その椅子に腰かけ、枝をけずって作ったスプーンで地域の食材をぐつぐつと、これまた森の枯損木を薪にし、たき火で煮込んだカレーを食べる。地域の豊かな恵みを感じる一日となりました。